【203話】自販機泥の子ども
443 名前: 名無しの心子知らず [sage] 投稿日: 2011/05/13(金) 19:08:56.97 ID:1qL66dQT自販機泥の子どもだったら近所にいた。ばーちゃんに連れられた幼児とか
赤ちゃん抱えたママと子連れとかをターゲットにして、がちゃんとジュースが出てきたら、
それを奪って走って逃げる。ひどいときはお金入れた瞬間、
自分が欲しいボタンを押して、呆然としてる被害者尻目に逃げる。
母親はトラブルがあったときのためか、ちょっと離れたところで見てる。
そういう泥子がついに逆襲された。そこの自販機は透明なフタを外側に
ひっぱり上げる古いタイプ(これ前提)
やっぱり子連れのパパ(小柄で優しそう)がニコニコしながら、子どもに
「○○ちゃん何がいいかな」とか選んでお金入れたら、泥子が走ってきて
ボタン押し。がちゃんと出てきたジュースをとろうと手を入れた瞬間、その
パパさんがわが子抱えたまま、ガンッと自販機の透明なフタに蹴りいれた。
手が挟まって抜けない泥子。パパさんは片足でバランスとったまま、
わが子をおろし、さらに体重かけてから、足を離して、ジュースをとりだした。
見下ろすパパさんの目つき変わってる。が、すぐにニコニコして、わが子を
抱いて、ジュース持って歩き出す。
「泥棒するとねー、あんな風に痛い思いするんだよー、○○ちゃんはしちゃだめだよ」と言いながら。
泥子はじわっと泣き出して、「痛い痛いよう」と。その場にかがみこんだ。
母親が駆けつけて、何か抗議してたが、「ちゃんと躾しろよ、それともあれ
もあんたの仕込みか? だったら、あんたの方に躾したほうがいいか」と凄んだパパさん。
なんでこんなに詳しいかというと、実兄の話だから。兄嫁さんに自慢して、
「なんて危ないことを! 逆恨みされて、子どもが傷つけられたどうすんの」とがっつり怒られていた(実兄、段持ってない空手家)
泥子はどうやら骨までヒビったらしく、しばらくギプスつけてる姿が見られたらしい。
でもそれに懲りて少なくともその自販機近隣では泥やってないらしい。
【202話】 【204話】