【176話】ボール遊戯禁止の公園
270 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2010/11/04(木) 12:39:54 ID:xknuKMjO近所はじじばばが多い地域。皆さん元気で、ゲートボールがずっとブーム。
それぞれ地主仲間がいるからか、一部の空き地や駐車場のはしっこを
ブロックや木箱なんかでかこって、ゲートボールのボールが飛び出さない
ように注意しながら、楽しく遊んでらっしゃる。実際、今年の猛暑の中でも
朝7時から夕方5時まで、ほとんど毎日のように遊んでらして、「大丈夫なんか」
とこっちが心配してた。
で、そんな風にちゃんとマナーを守ってるじじばばがほとんどなんだが、
一部たちの悪いのがいた。公園内(ボール遊戯禁止とでかい立て看板あり)
で囲いも何もせず、ゲートボール練習。ゲートボールのボールは木製で転
がってくると、硬球なんぞより危ない。それを囲いもしないで練習してとき
どき転がしてくるから、公園内で小さな子どもを遊ばせられない、とうちの嫁
も文句いってた。何人かのママさんが、老人たちにクレームつけたそうだが
ゲートボールのスティック振り回されて怒鳴られたらしい。地区の役所に
チクると「見に行きます」と言うのだが、地区役員が見に行くときには不思議な
ぐらいゲートボールしてない。どうも地区役員がその老人たちに洩らしてるらしい。
271 名前:270-2[sage] 投稿日:2010/11/04(木) 12:41:27 ID:xknuKMjO
で、ついにけが人が出た。転がってきたゲートボールがよちよち歩きの1歳
にあたりそうになり、それを庇ったその子の兄5歳が太股に青黒い痣を。
さすがにいっしょにいた母親たちが怒りに行ったら、またもや罵声怒声、
スティックふりまわす。
ところがその母親たち、ふつーのママさんじゃなかった。一人が「せーい」
と声をかけると、「ふぁいっ!」と答える。
一人が手にしたままだったゲートボール握って「あんたらのやってることは
こういうことだ!」とスティックじじいに向かってアンダースローで投げつけた。
ボールは見事じじいのスティックに当たる。ものすごい音と衝撃に、じじい、
スティック取り落とす。じじい、男とも思えぬ悲鳴。
が、よく見るとボールは、そのへんの子どもたちが遊んでいたふにゃふにゃ
の軟球。それでもかなりの衝撃があったらしい。
実はそのママさん、高校当時ソフトボール部のエース、甲子園に出たという
同時代の野球部と試合して、二桁差をつけコールド勝ちしたという歴戦の
勇者。現役時代は120キロ強のボールを投げてたらしい。
「同じ球技をしてた者として、あんたらのマナーは許せない」と腰ぬかした
じじいに説教するママさん。そうこうするうちに通報されてた警察登場。
以前から相談受けてたのと、何度かのビデオと怒鳴るじじいの映像が提供
されて、じじいたち警察へ。逮捕こそないものの、きっつい説教。
ボール投げたママさんも、いっしょに警察行ったが、こちらは「やりすぎw」
という注意のみだった。
怪我させた子どもの治療費と慰謝料払うことに。当然公園での球技も禁止。
ついでに情報漏らしてた地区役員も上がって、そちらにもママさん団体から
きついクレームと突き上げをくらい、部署変えになったらしい。
というのをこないだ嫁から聞いた。嫁は、すっかりそのママさんのファンになって
夢見る乙女状態になっている。
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